グッデイズマラサダ号、石巻へ向かう!

グッデイズマラサダ号、石巻へ向かう!

アロハテーブル代表の稲本さんのシンプルでストレートな気持ちは、人々を魅了しています。

公開日:2011.06.09

更新日:2017.06.14

日本で楽しむハワイ - 特別企画&レポート

 アロハ~! アロハストリート・ジャパンの石井です。
 今回、いち早く被災地入りし義援活動をおこなった、ハワイ・オアフ島ワイキキでも人気のアロハテーブルの稲本代表にインタビューしてきました。大震災後、「今」できることをすぐに行動し、スタッフ数名と被災地入りした稲本代表。そこで見て感じた大震災後のお話を伺いました。

inamotosann_3.jpgのサムネール画像
 握手した瞬間に確信した東北の強さと復興。

 「ホントにすごかった。漁師のおじさんたちのあの手の厚さと感触。温かさといい、力強さといい、東北は大丈夫だって実感した」と語る稲本代表の言葉に、東北の人たちが元気に前向きに復興に向けて頑張っていると感じました。大震災後、“飲食店のやれることがあるだろう、だから行く”と、すぐに被災地へ向う決心をされた稲本代表。ただ、情報が錯乱している状態で、いったい何が必要で、どこに向かい、どうすることがベストなのか確かめるために、自分のネットワークを駆使して情報を収集し、被害が大きかった宮城県石巻市へ向かうことに決めたそうです。まだ、普通の道路はおろか高速道路も寸断や走行が厳しい状況のなか、グッデイズマラサダ号に乗り一同は石巻へ。

marasadacar1.jpgのサムネール画像のサムネール画像

 8時間以上車を走らせて目にした光景。
 宮城県石巻市に入ると同時に朝を迎えた稲本代表たち。その目の前に広がる光景に、驚きと愕然とした想いが走ったそうです。「とにかく見渡す限り土というか泥というか、茶色だった。緑とか他の色を見ていたのかもしれないけど、とにかく茶色しか記憶にない。しかもまだ海岸から離れた内陸を走っていたときだから、津波のすごさを実感した。それに被災地入りしたときは、まだ自衛隊の装甲車がいて街を整備していた時だったから、なんか自分が乗っているグッデイズマラサダ号に違和感を覚えて」と複雑な心境を胸に石巻市役所に到着したそうです。

ishinomakishi_marasada.jpg

 「失ったものがない人なんていないから避難所にいるんだよね」
 稲本代表のこの言葉がとても印象的でした。確かに、おっしゃるとおり何も失わなければ避難所にはいない。その人たちが必要としていることを考えて行動に移した稲本代表の思いは“飲食店だからできること”と、とてもシンプルでまっすぐでした。

「だけどマラサダとチェロスを配っているときに、みんなが笑顔になってくれて本当によかった。ただ、ホットドッグとかほかに腹にたまるものを持っていけばよかったのか…。 避難所の人たちの現実をみて、いろんなことが頭に浮かんでね」と語る稲本代表。

ですが、キャッキャキャッキャ喜ぶ子供たちから、揚げドーナツと喜んでくれるお年寄りまで、みんなに「おいしかったよ~!」「温かいもの食べれた~!」と言ってもらえたことに胸が熱くなったそうです。また、石巻市役所の人たちが支援に来てくれたことを労ってくれたことに感謝したこともお話してくれました。

marasada_1.jpg

 
 「がんばってください」としか言えなかった辛さ。
 被災地から東京に戻るときに「おにーちゃんたちも頑張ってね」と声をかけられた稲本代表たち。ただ、この状況下で出る言葉が「がんばってください!」だけだったことに、もっと違う言葉をかけられたんじゃないかと思いながらも、その言葉しか出てこなったことに、少しだけ悔しさを感じたそうです。ですが現在も復興支援基金を募っていたり、被災地の人たちと連絡をとり、復興に向けて企画を立てているアロハテーブル。これからも引き続き、復興に協力していくとのことです。

marasada_2.jpg

 
 生きているありがたさ。
 稲本代表は「この大震災で何も感じなかった人はいないと思う。日常の大切さ、日常の楽しさ。働けること。家族や友人がいること。とにかくそのありがたさに、心の針が触れたんだから、絶対にこの先は良くなる。少しずつだけど我々も変っていくし、必ず良くなっていく。いつもそう思っているけどね(笑)」と、アイデンティティを交えながら、最後にメッセージを頂きました。

inamotosann_1.jpgのサムネール画像

 
 取材で伺った、東京・代官山にあるアロハテーブルは、ハワイをテーマにシンプルモダンな内装でとても居心地が良く何時間でもいたくなる空間。日本のハワイをいつでも感じられる場所、日本のハワイのポータル的存在でありたと語る稲本代表にとって、ハワイは自分らしくいられる場所。先日行われたトライアスロンにも参加されたり、サーフィンをしたりと、ハワイでビジネス以外でも、いろいろなことにトライされているそうです。

 

alohatable_tennai_1.jpgのサムネール画像

 男気溢れる稲本代表をはじめ、お店やスタッフの方々も、明るく、楽しく、そして爽やかで魅力たっぷりだからこそ、アロハテーブルを訪れた人たちに、ハワイにいるような心地よさを与えてくれるのかもしれませんね。みなさんも、ここ日本での「自分らしくいられる場所」のひとつにアロハテーブルも加えてみてはいかがですか。

マハロ!

ALOHA TABLE Daikanyama Forest
 〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町17-10 アスロニアヴィレッジ1F
 TEL:03-5456-7033 
 月~木11:30~23:30/金11:30~03:00/土11:00~03:00/日11:00~23:00
 定休日 無休
 東急東横線代官山駅 徒歩5分/JR恵比寿駅 徒歩7分

ALOHA TABLE Waikiki
 2238 Lau’ula St,2nd Floor,Honolulu,Hawaii 96815 USA
 TEL:808-922-2221 OPEN 11:30~24:00

  • この記事をあとでまた
    みたい場合は、
    マイページにクリップ!
  • クリップする

この記事をお友達にシェアしよう!

キーワードから探す
ジャンルから探す
島・エリアから探す
島・エリア
CLOSE
CLOSE
お店を探す
ジャンルから探す
島・エリアから探す
目的別一覧ページ
はじめての方へ
CLOSE
CLOSE
page top